春の叙勲
瑞宝重光章 元信州大学長 小川秋實さん
2009年春の叙勲受章者が発表され、伊那ケーブルテレビジョン放送エリア内(伊那市、箕輪町、南箕輪村)からは5人が受賞する。
このうち教育研究功労で元信州大学長、南箕輪村在住の小川秋實さんは瑞宝重光章を受章する。
小川さんは新潟県出身で現在75歳。東京大学医学部を卒業後、医学博士の学位を取得する。
東大医学部の助教授などを経て、1978(昭和53)年に信州大学医学部の教授に、1995(平成7)年から5年間信州大学長を務めた。現在は伊那中央病院院長を務めている。
救急医療については、「医療の原点は救急医療。市民も救急医療に対する要望は非常に強い」とするが、救急医療が一番負担になっていることも指摘。「それを解消するには専任ドクターを置くのが一番いいと思う」と話した。
また、総務省公立病院改革ガイドラインについては、「黒字を出すことは、建物も機械も古いままでやれというのと同じ。最新の機械を何年かごとに導入していくとなれば、現在の診療報酬ではおよそ不可能」とし、「教育、医療、福祉は絶対に欠くことのできないインフラだから、経済原理で縛ってはいけないと思っている」と語った。