ミツバチの分蜂始まる
伊那地域では、女王蜂が働き蜂を連れて巣から別れる「分蜂」が始まっている。
9日、伊那市美篶青島の矢島信之さんが飼っているミツバチが分蜂した。
新しい巣が見つかるまでの間、働き蜂が女王蜂を守るため仮の巣を作り木の枝に群がっているもので、分蜂蜂球と呼ばれる。
蜂を飼っている人が多い伊那地域では、この状態の蜂の群れを取り込み、巣箱に入れ、新しい巣として増やしていくことを楽しみにしている。
分蜂は、一つの巣に新しい女王蜂が生まれたとき、古い女王蜂が働き蜂を連れて集団で巣から別れることをいい、ミツバチが群れを増やす方法として重要な役割を果たしている。
分蜂は午前10時から午後2時の間くらいに多く行われるが、蜂を飼っている人でも見逃してしまうことが多いという。
蜂を取り込むことに成功した矢島さんは、「観察していると蜂がかわいく思えてくる。これから大きな巣を作ってもらいたい」と話していた。