美和ダムで洪水に備えたダム管理演習実施
大雨などによる美和ダムの洪水に備えたダム管理演習が11日、伊那市長谷非持にある国土交通省の美和ダム管理支所で行われた。
演習は、大雨などによる洪水時、美和ダムから安全に放流するため、毎年この時期に行われているもの。
この日は、三峰川流域の6ヵ所に設置されたサイレンを鳴らし、電光掲示板で川に近付かないよう、呼びかけた。
また、今年は初めて中川村にある天竜川ダム統合管理事務所と光ケーブルで結び、テレビ電話でお互いの状況を確認し合った。
美和ダムでは通常、2つのゲートを開けて水量を調節している。しかし、容量の8割を超え、治水容量の1340万トンを超えると予想される場合、3つ目のゲートを開けて洪水調節を行う。
3つ目のゲートを開けなければいけない洪水は、昭和34年の建設以来、50年年間なかったという。
神野祐一支所長は「地域の安全のため、情報を適切に伝えていきたい」と話していた。
演習は明日も行われる。