牛のえさとして畑で稲を栽培
伊那市で県内初の取り組み
畜産農家の生産コスト削減のため、牛のえさとして畑で稲を栽培する取り組みが県内で初めて伊那市で始まった。
飼料高騰が続く中、牛の飼料を地域で生産しようと、JA上伊那が試験的に始めた。
栄養価が高く、比較的簡単に栽培できる畑で育てる稲「陸稲」に目を付けた。
21日、JA上伊那や畜産農家が参加し、伊那市西箕輪羽広で、陸稲の種まきが行われた。
今回は減反のため作物が作られていなかった約10アールに、もち米の陸稲「トヨハタモチ」4キロをまいた。
地上の部分すべてが飼料となり、800キロほどの収穫を予定している。
収穫した稲は、ロールにつめて発酵させた後、牛の飼料とする。
JA上伊那では、今回の試験栽培で生育状況や収量を調べ改善策を検討し、2、3年後には一般畜産農家に普及させたい竏窒ニしている。