ヒメギフチョウの卵、鹿嶺高原で300個以上確認
伊那市長谷の鹿嶺高原で23日、絶滅の恐れがあるとされているヒメギフチョウの卵が、300個以上あることが確認された。
この日は、ヒメギフチョウの保護活動をしているボランティアグループ6人が、ヒメギフチョウの幼虫のえさとなるウスバサイシンの分布調査をし、葉に産み付けられたヒメギフチョウの卵を調査。結果、300個以上を確認した。
また幼虫のエサとなるウスバサイシンも、生息密度の濃い場所があることを確認した。
鹿嶺高原でヒメギフチョウに関する生息環境の本格的な調査は今回が初めて。
データは今後のヒメギフチョウの保護活動に役立てられる。
調査を呼びかけた伊那市東春近の窪田勝好さんは「ウスバサイシンは行政と協議しながら保護する必要がある」と話している。
市ではシカなどの食害からウスバサイシンを守るため、防護柵の設置を計画している。