伊藤環雪さん傘寿記念展
伊那市日影の中国画家伊藤環雪さんの80歳の傘寿を記念した作品展が26日、伊那市の県伊那文化会館で始まった。
会場には、2年間で描きためた300点のうち、100点を展示している。
旧長谷村で昭和4年に生まれた伊藤さんは、65歳の時、上海師範大学に入学し、中国画を学んだ。
中国画は筆を寝かして描くため日本画と比べて線が太く、力強さやスピード感が特徴。
伊藤さんは、今でも中国へ足を運び、そこで見た風景を作品にしている。
なかでも、黄河を3日間かけて下りながら見た景色を巻物にした作品は訪れた人の関心を集めていた。
伊藤さんは、10年ほど前、肝臓癌が見つかり現在も治療を続けている。体調の悪い日もあるが、毎日筆を持つ事は欠かさないという。
環雪傘寿記念展は6月2日まで。