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入笠山で放牧

入笠山で放牧

 標高約1800メートルの伊那市高遠町の入笠牧場に4日、牛が放牧された。
 牛の放牧は、牧場に草が茂る夏の期間を利用して毎年行っており、牛の足腰を強くすることや、酪農家の夏の間の労働負担を軽くすることなどを目的としている。
 牛約50頭が、上下伊那、諏訪地域から運び込まれた。ほとんどが生後6カ月から2、3歳くらいまでのホルスタインで、体重や健康状態を一頭ずつチェックした後、放牧した。
 近年は酪農家が減少しているため、運び込まれる牛も少なくなっているという。
 牛が過ごす牧草地の入り口は、山頂近くにあるため、最後に関係者全員で牛を追い、誘導した。
 昨年は、ニホンジカの食害で牧草が不足し、予定より早く牛を下牧させた。
 今年もニホンジカの食害はあるが、放牧を前に約50頭のニホンジカを駆除したほか、防護柵や捕獲用のおりを設置するなどの対策をとっている。
 そのため現状では、草不足の心配はないという。
 放牧した牛は、約4カ月間を牧場で過ごし、10月初旬に元の牧場に帰る。
 放牧は5日も行い、50頭ほどが運び込まれる予定。

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