「ふき文庫」のためフキ回収
伊那市の新山小学校で7日、子どもたちの本を買うためのフキ集めが行われ、体育館にPTAらが次々にフキを運んだ。
この活動は、フキの販売収益で児童用の本を購入し、子どもたちが読書に親しむ環境づくりをしようと36年前から行っている。
昨年は6万2千円ほどの収益があり、児童書18冊と紙芝居の舞台を購入した。
フキは、川や畑の土手に生えているものを地域の人が収穫した。
フキの香りでいっぱいになった体育館では、業者に出荷するため、保護者たちが長さをそろえて箱詰めしていた。
現在図書館にある本は、約2割がこの収益で購入しているということで、PTA会長の六波羅孝さんは、「地域の協力で行っている活動。子どもたちには、本を読む習慣をつけて大事にしてもらいたい」と話していた。
この日の作業では、520キロのフキが集まった。