伊那谷ねっと

サイトマップ ニュース検索
2611/(火)

ニュース

宝永の絵図 引き渡し式

宝永の絵図 引き渡し式

 箕輪町の南小河内区と北小河内区に伝わる山や水の権利などについて描かれた「宝永の絵図」の引き渡し式が17日夜、南小河内公民館で行われた。
 絵図は、今から300年前の江戸時代に描かれ、南小河内と北小河内の両区で1年ごと交代で保管している。
 この日は、両区の役員など16人が見守る中、昨年保管していた北小河内区から、南小河内区へと絵図が引き渡された。
 絵図を受け取った南小河内区の清水義男区長は、「かつては山の恵みにより集落が維持できた。今後も、山の権利を記した絵図を村の宝として受け継いでいきたい」とあいさつした。
 北小河内区の丸山亮区長は、「大切な絵図面を次の世代に引き継ぐことがわれわれの責務。絵図の存在は、両区をより強い絆で結ぶシンボル的な存在」と話していた。
 式が終わると、約3メートル四方の絵図が広げられ、立ち会った区会議員らは興味深げに地図を見ていた。
 絵図はこれまで、折りたたみ保管していたため、一部が裂けるなど痛んでいたということで、先月業者に依頼し修復した。
 ある役員は、「噂には聞いていたが初めて見た。地区を支えた歴史の一端に触れることが出来た」と話していた。

前のページに戻る 一覧に戻る