母親の再就職準備セミナー
子育てなどで一旦職場を離れた母親の再就職を支援するセミナーが1日、伊那市の富県子育て支援センターで開かれた。
このセミナーは、女性の働きやすい職場作りなどに取り組む21世紀職業財団が厚生労働省の委託事業として開いている。
長野市在住のキャリアコンサルタントの竹原礼子さんが、再就職に向けた準備や心構えを話した。
竹原さんは、「再就職したくても、子育て期間のブランクや家庭との両立を不安に感じる人は多い。結婚すると、仕事に対して家族の理解が得られにくい状況もあるが、その中でもうまくやっていく方法はある」と話した。
また、「これから育児をしながら、どんなことをしたらいいかシミュレーションしていくと、再就職の動機付けができてくる」とした。
参加者は、ワークシートを使い、再就職に向けての心構えができているか、家族のサポート体制があるかなどの5項目をチェックし、改めて自分の今の状況を確認していた。
竹原さんは、「子育ての経験は社会でも生かせる。ぜひ社会復帰してほしい」と話していた。
財団によると、去年からの不況の影響で、これまで以上に再就職を希望する母親は増えているという。