美篶地区で新ごみ処理施設の学習会
伊那市の美篶地区で8日夜、新しいごみ処理施設について学ぶ学習会が開かれた。
区長などでつくる美篶地区の委員会が開き、約60人が集まった。
美篶地区は、上伊那広域連合が計画する新しいごみ処理場の建設候補地に隣接している。
排ガスのことなどを心配する住民の声があったため、すでに新しいごみ処理場を導入している他地区の関係者から実情を学ぼうと企画した。
東京23区の家庭ごみを処理する葛飾清掃工場から、副工場長の丸嶋忠晴さんを迎えた。
葛飾清掃工場は最新型のごみ処理場を平成18年に導入した。
丸嶋さんは、新しいごみ処理施設では850度以上の高温でごみを燃やし、安定的にごみを処理していることや、ごみを燃やした後に出る焼却灰などは1200度以上の高温で溶かし無害化していることなどを説明した。
参加者からは「有害物質がほとんどゼロに近い数値。これは施設が優れているからなのか」、「現在は有害物質は出ていないが、これから先も大丈夫と言えるか」などといった質問が出された。
丸嶋さんは「有害物質がほとんど出ないのは、全国でもトップレベルの処理施設を導入したおかげ。将来のことを言うのは難しいが、厳密な管理のもと運営している。私は大丈夫だと考えている」と話していた。