伊那市美篶笠原で土づき唄
伊那市美篶の笠原地区で10日、地固めのときに歌われた唄「土づき唄」が披露された。
披露したのは、笠原地区の住民5人で、伊那市の公民館長などの研修会で歌われた。
土づき唄は、家の基礎や水田の地固めをするときに、それに使われた石を数人で持ち上げながら歌ったもので、実際には重さ40キロほどの石を使っていた。
音頭をとる人が、日常生活を風刺した歌詞を歌い、石を持ち上げる人が「ドンヨ」と合いの手をいれる。
歌詞は、食べ物や結婚の祝いなど様々で、その時々に即興でつけられていたという。
歌を披露した住民は、「今は歌える人は数えるほど。地区の風物なので、残していけたらいい」と話していた。