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伝統の祇園祭にぎやかに

伝統の祇園祭にぎやかに

宮田村津島神社の祇園祭は16、17日、中心商店街一帯で開かれた=一部既報=。宵祭りは、重さ約200キロに及ぶ神輿(みこし)を神社石段から投げ落とす「あばれ神輿の打ち壊し」で最高潮。祇園ばやし、宮田太鼓、阿波踊りも花を添えた。翌日の本祭りは長持ち行列が練り歩き、350年の歴史ある祭りを盛り上げた。
 打ち壊しは、5メートル以上の高さがある石段上部から神輿を落下。粉々になるまで何度も落とし、血気盛んな男たちが踏みつけたり叩いたりした。 
 観客も巻き込んで会場は騒然。壊した神輿の破片は厄除けになるとされ、奪い合う光景がみられた。
 町2区の有志を中心につくる「宮田長持ち保存会」は17日朝から、重さ50キロの長持ちを2台出して巡行。約40人が行列を組んで勇壮に練り歩いた。長持ちを始めて約20年。高齢化による後継者不足などから、今年は地区外にも門戸を広げて参加を呼びかけた。 
 若者や女性の参加もあり、最近は1台しか出せなかった長持ちを2台に増やすことができた。「宵祭りがにぎやかだが、本祭りも活気づけようと長持ちをやってきた。祭りを通じて地域のつながりも深まっている」と保存会長の花井茂治さん。長持ち行列には、県看護大学(駒ケ根市)の学生有志も参加して踊りを披露。華やかに演出した。

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