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【カメラリポート】 がん経験者の会「ひだまり・はーと」

7月5日に1周年

【カメラリポート】 がん経験者の会「ひだまり・はーと」

「ハッピーバースデーひだまり・はーと・・・」会場には、メンバーの歌声が響いていた。
7月5日は、上伊那地域のがんを経験した人やその友人、家族などでつくる会、ひだまり・はーとが発足した記念日。
4日には、南箕輪村で会合が開かれ、みんなでひだまり・はーとの誕生1周年を祝った。
 会を立ち上げたのは、がんを経験した向井智子さん、向井さんの幼馴染で親友の唐澤かつ美さん、そして、宮下治美さんの3人。
 代表の向井さんは、次のように話す。 
 「宮下さんとはずっと、辛い思いをしてどこにも話せない人達が集まる会を作れたらいいね、と話してきたんですが、その私達の思いに、私の幼馴染で親友である唐沢さんが賛同してくれて、3人で『ひだまり・はーと』という会を作ろうということを決めて、1年前にスタートしました」
向井さんと宮下さんの出会いから始まったがん経験者の会、ひだまり・はーと。
宮下さんは、今年3月、5年の闘病生活の末、亡くなった。40歳だった。
 ひだまりはーと1周年を祝う席には、宮下さんの笑顔が描かれたケーキが用意されていた。

病気になってしまったからこそ出会えた人達がいる

向井さんは、宮下さんとの出会いをこう振り返る。
 「私ががんになったときに、本当に誰に相談していいか分からなくて本当に辛かったときに、宮下さんと出会ったんです。治療していくと本当に辛い事が多いんですが、家族に話をしたりするとすごく心配するんですね。誰にも話せない事を、そっと宮下さんに相談したりとか・・・。こういう出会いってなかなかないと思うんですよね。」
「なんで病気になっちゃったんだろうって、ずっと悩んでいたんですけど、そうではなくて病気になってしまったからこそ出会えた人たちもいるし、本当に、自分を支えてくれる人達がいるっていうことを感じます。」

「一人で悩まないで」

【カメラリポート】 がん経験者の会「ひだまり・はーと」

 「一人で悩まずに、優しい気持ちになってもらいたい」
「辛い気持ちに寄り添う会でありたい」
 ひだまり・はーとには、がんに負けずに生きていく人たちと、辛い気持ちに寄り添って思いを共有する人たちの、優しい笑顔がある。
 ひだまり・はーとの会合は、毎月第1土曜日に南箕輪村大芝の「ぽっかぽかの家」で開かれている。
次回は、9月の予定。

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