登喜和冷凍が「生こうや豆腐」発表
伊那市西町に本社を置く登喜和冷凍食品(株)は、信州伝統の食材「こうや豆腐」をあらかじめ戻し、パッケージ化した新商品「生こうや豆腐」を、31日に発表した。
31日から発売が始まったのは、「鶴羽二重生こうや豆腐」。
生こうや豆腐は、あらかじめ最適な状態にもどしてあり、パッケージから取り出せば、そのまま調理に使えるという商品。
31日は、登喜和冷凍食品の本社で記者会見が開かれ、登内 英雄社長が商品について説明した。
高野豆腐を製造しているメーカーは、現在国内に6社あり、登喜和冷凍は、そのうちの3番目、18%のシェアを占めている。
現在、不景気の影響もあり、安い食材である高野豆腐は、需要を伸ばしているが、調理方法が分からない世代が増え、今後、需要が伸び悩む可能性がある。
そこで、登喜和冷凍は、業界で初となる、生タイプのこうや豆腐を開発し、販売にこぎつけた。
生こうやは、豆腐のように、そのまま冷奴で食べられるほか、和洋中・デザートと、どのような料理にも応用できるという。
生こうや豆腐は、ナカセンナリという品種の、伊那谷で採れた大豆を使用したタイプが、170円。カナダ産の大豆を使用したタイプが150円の希望小売り価格となっていて、31日から店頭に並んでいる。