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2411/(日)

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ナロジチ現地報告会

伊那市ロッジ吹上で

ナロジチ現地報告会

 23年前旧ソ連でおこったチェルノブイリ原発事故により放射能で汚染された地域の復興活動に取り組んでいる団体が2日、伊那市西箕輪のロッジ吹上で現地報告会を開いた。
 報告会を開いたのは、原発事故の現場から近いナロジチ地区で復興活動に取り組んでいる、チェルノブイリ救援中部伊那谷菜の花楽舎で、会場には住民およそ20人が集まった。
 話をしたのは、救援中部と共に、ナロジチで活動しているウクライナの大学のディードゥフ准教授。
 ナロジチでは放射能で汚染された土地で作った作物を食べることで被害にあうという悪循環が続いている。
 この地域は貧しい人が多いということで、違う土地に移住することも簡単ではないという。
 救援中部では菜の花が成長する際、放射能を吸収する性質に注目し、3年前からこの地域に菜の花を植えている。
 これにより土壌が浄化され、さらに菜の花から採れるバイオディーゼル燃料により経済効果にも期待している。
 燃料を精製するバイオガスプラントも建設されたことからディードゥフ准教授と救援中部では今後ナロジチの住民の協力を得て本格的な稼働に入るという。

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