上農定時制跡地に地裁建築を要望
伊那市は5日、移転新築が求められている長野地方裁判所伊那支部について、平成23年3月で廃校となる上伊那農業高校定時制の跡地に建設できるよう働きかけていく考えを示した。
同日開いた伊那市議会全員協議会で市が報告した。
地裁伊那支部では、現地での建て替えを計画しているが、道路が狭く手狭なことから移転新築を求める声が挙がっている。
市では、長野県弁護士会や市議会からの要望を受け、移転のための用地を探してきた。
上農定時制は、県立高校の統廃合で廃校が決まっていて、敷地面積は1万8千平方メートル。
市は、4日付けで地裁伊那支部に要望書を提出した。現地改築計画を見直し移転改築に向けた検討を進めることを求め、移転場所は上農定時制を適地と考え、地裁の改築年次の変更が可能であれば定時制の用地取得に向け県に働きかけていくことを伝えた。
小坂市長は、村井県知事にこの考えを伝えてあるという。