長谷非持に農作物被害防ぐ柵設置へ
伊那市有害鳥獣対策協議会は、長谷非持など市内3カ所に国の支援を受けてシカなどから農作物の被害を防ぐための大規模な柵を設置する。
これは4日夜、長谷非持の集落館で開かれた地区懇談会で報告された。
協議会では鳥獣被害防止特措法に基づき、国からの補助を受けることができる鳥獣害防止総合対策事業に申請していて、このほど内定を受けた。
事業は非持のほか高遠町、手良の3カ所に柵を設置するもので、このうち非持の柵は延長約6.1キロ、高さ約2.5メートルとなっている。
柵の上部は電気が走るようになっていて、イノシシやシカのほかサル除けにも効果があるという。
事業費は約6100万円となっていて、そのうち約50%を国の補助でまかなう。
伊那市内の平成20年度の有害鳥獣による農作物の被害額は約4200万円に上っている。
新しい柵の設置は、盆明けから順備を始め年内中の完成を予定している。