消防広域化について考える集い
中南信の消防士が意見交換
県が平成24年度末までの実施を目指す消防組織の統合、消防広域化について、現場の消防士が話し合うイベントが17日、伊那市のいなっせで開かれた。
17日は、中南信地区の7消防組織から、約180人の消防士が集まり、中南信地区の消防広域化について意見を出し合った。
これは、中南信地区の消防体制について検討している中南信消防広域化協議会が開いたもの。
現場で働く消防士に消防広域化について感じている期待や不安を話し合ってもらい、広域化の運営計画に反映させることなどを目的としている。
年代別討論会では、20代、30代、40縲・0代の3グループに分かれ、話し合った。
40縲・0代では、「大きい組織の方が体制強化もできる。広域化は基本的に必要」とする意見が出た一方、「部下の育成指導もしなくてはならないが、地域特性がある中、別の土地できちんと指導ができるか心配」などといった意見が出た。
また、30代では、「広域になれば、異動も広範囲になる。新居を構えたばかりで、遠くまでの通勤は大変」、「異動への不安を解消できる方向性を出してほしい」といった声が挙がった。
20代では、「昔からその地域で呼ばれている地名もあり、今の場所の方が働きやすい」と言った声や、現在、それぞれの消防本部で違っている昇任試験について、「今後試験が統一されるのか」などといった質問が出された。
協議会では、これらの意見を踏まえながら、消防広域化の運営計画となる将来ビジョンを、今年度中に策定する予定。