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2611/(火)

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南箕輪村田畑で伝統の「盆正月」

南箕輪村田畑で伝統の「盆正月」

 盆休みの延長を区長らに訴える南箕輪村田畑区の伝統行事、盆正月が16日の深夜に行われた。
 盆正月は、田畑区の伝統を守る会が毎年行っているもので、地区役員の家を一軒ずつまわり、玄関先にバリケードを作って盆休みの延長を訴える。
 この日は15人ほどが田畑神社に集まり、しめ飾り作りなどの準備をした。
 深夜12時過ぎ、加藤忠一区長の家に現れたメンバーは、物音をたてないように注意しながら玄関前にバリケードをつくり入口を封鎖していった。
 バリケードには作った正月飾りと一緒に、置きものや棚など、家にあったものを玄関前に集め、外に出られないようにした。
 また、外に置いてあった軽トラックのタイヤの空気も抜いていた。
 最後に玄関前に「お正月」と書くと、会員たちは次の家へと向かった。
 翌17日の朝、バリケードで出入口を封鎖された家が姿を現した。
 出られなくなった玄関から顔を出した区長の加藤さん。バリケードをどかしたり、隙間をくぐるなどしながら、何とか外に出ることができた。
 その後、加藤さんは、早速役員らに電話し、もう一日休みにすることを伝えた。
 それから家族もぞくぞくと外に出て、さまざまなもので封鎖された我が家を見て驚いていた。
 作られたバリケードは、家族と手伝いに来た地区住民が協力して片付けていた。

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