箕輪町南小河内で町文化財「おさんやり」
箕輪町南小河内に伝わる伝統行事「おさんやり」が16日、行われた。
おさんやりは、町文化財に指定されていて、この日は白服で統一した地区住民30人がお舟を担ぎ2時間ほどかけて地区内を練り歩いた。
おさんやりは、区内を流れる「大堰」が天竜川とは逆に流れているため疫病や災いの原因とされ、その厄を払う目的で始まったといわれている。
お舟は人が担ぐと高さ3メートル、長さは10メートル以上、重さは600キロほどありナラやカラマツで作られている。
また練り歩きの途中の辻では舟を降ろし、民踊を披露していた。
夜になると神が宿っているとされるナラの木のおさんやりを、お舟を担いで3周する。
その後お舟落としが行われると、祭りはクライマックスを迎える。
落とされたお舟を男たちがゆすると、お舟は次第に壊れていった。
お舟の破片は、玄関に飾ると厄除けになると言われ、集まった人達は1年間の無事を祈りながら、破片を拾い集めていた。