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294/(月)

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伊那谷の清流を訪ねて

陣馬形山や鳥居原レキ層を見学

伊那谷の清流を訪ねて

伊那谷各地の源流や森林を訪ね、自然環境や施設について学習する「清流と森をたずねて」が28日、飯島町や中川村などであり、38人が参加、清らかな水や豊かな緑にふれあい、環境保全意識を高めた。豊かな環境づくり上伊那地域会議主催。
 伊那文化会館前に集合した一行は、バスで飯島町本郷に移動。与田切川の河原の石を腰を下ろし、県自然観察インストラクターの征矢哲雄さんの解説に耳を傾け、対岸に帯状に続く、鳥居原レキ層を観察した。
 鳥居原レキ層は約9万年前の扇状地レキ層、3回の異なる堆積時期が見られる場所。
 征矢さんは「与田切川や中田切川が南駒ケ岳、越百岳を削り、巨石や小石、砂を下流に運び、堆積させ、扇状地を作った。川は削り、運び、溜める、3つの作用がある。自然の営みのすごさ、水の流れの偉大さを感じて」と話した。
 また、腰を下ろしている花崗岩について「地下数百キロで形成された深成岩、駒ケ根市以南に見られる。木曽山脈が何回か上昇し、押し上げられた」と説明。
 参加者は身近な自然の中から、伊那谷の歴史のロマンに触れた。
 この後、ハギの花散る林道をゆっくり登り、標高1445メートルの陣馬形山に。山頂を彩る秋草を観察した。
 また、駒ケ根市では中沢小学校の炭焼き釜、養命酒駒ケ根工場も見学した。

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