リニア県独自試算求める
伊那市の小坂樫男市長は、県市長会会長としてルート別のリニア建設にかかる工事費などについて長野県独自の試算をまとめるよう県に要望していくとの考えを示した。
9日開かれた伊那市議会一般質問で明らかにした。
先月、大町市で開かれた市長会では伊那谷経由のBルートの早期実現を求める県への要望案が飯田市などから時期尚早として採択が見送られていた。
また要望案については市長会会長を務める小坂市長らに対応が一任された。
要望として小坂市長は県に、ルート別のリニア建設にかかる費用など積算根拠を示さないJRの試算について、鵜呑みにするのではなく県独自での試算を求めていくとしている。
またルートについて県内で意見が分かれていては効果がないとして、地域振興に、より効果があるルートに意見を統一するよう、県にリーダーシップを求めていくとしている。
また商工団体がCルートを求めている飯田市については行政がCルートと言っているわけではないとして、意見調整などの話し合いをする予定はないとしている。