内田孝蔵の系譜特別展
旧高遠町出身の名医 内田孝蔵に関する資料展が、伊那市の高遠町歴史博物館で開かれている。
内田孝蔵は、明治14年、旧高遠町の東高遠に生まれ、同じく高遠出身の音楽教育家・伊澤修二のいとこにあたる。
東京で眼科医院を開業し、明治、大正、昭和時代にかけて、眼科医として活躍した。
会場には、内田孝蔵の写真や、資料など74点が展示されている。
内田家には、高遠藩の藩校・進徳館で使われていた書籍が数多くあり、孝蔵は幼い頃から本に親しんできたという。
福岡医科大学で眼科を学び、卒業後ドイツに留学、帰国後は、当時日本で一番大きなビルとされていた東京の丸の内ビルに、43歳で眼科医院を開業した。
また、大正12年の関東大震災では、眼に傷を負った人を、無料で治療した事などからも、その名が全国に知れ渡るようになった。
内田孝蔵の系譜「高遠が生んだ日本の名医」は11月29日まで伊那市の高遠町歴史博物館で開かれている。