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旧井澤家住宅でおからこ作り

旧井澤家住宅でおからこ作り

 3日の十五夜を前に、伊那市西町の旧井澤家住宅で1日、「おからこ」作りが行われた。 
 おからこは、もち米を臼と杵でつぶしてつくる団子で、伊那地域では昔、十五夜に合わせて多くの家庭で作られていた。
 おからこを作ったのは、伊那部宿を考える会のメンバーで、地域の伝統を伝えていこうと毎年行っている。
 この日は、見学に訪れた市民と一緒にもち米をつぶした後、直径6センチほどの大きな団子を作った。
 完成した団子は、里いもの葉に乗せ、カボチャやネギ、クルミなど今年とれた野菜と共に縁側に並べた。
 今年の豊作に感謝し、来年の豊作を願うために月にお供えする。
 伊那部宿を考える会の矢澤巧会長は、「おからこを月に備えることで、収穫の喜びや感謝の気持ちを、若い人にも感じてもらいたい」と話していた。
 おからこは、一晩月に供えた後、それぞれ持ち帰って、野菜と一緒におからこ汁にして味わうという。

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