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8月の有効求人倍率0.34倍

 ハローワーク伊那は2日、8月の上伊那の有効求人倍率が0.34倍だったと発表した。
 求人倍率は7月に続き、2カ月連続で増加したが、ハローワークでは、求職活動を辞める人も増えていると見ていて、雇用情勢は依然として厳しい状況という。
 8月の上伊那の月間有効求人倍率は0.34倍で、前の月の0.3倍より0.04ポイント増加した。
 依然、県平均の0.38倍を下回っているが、7月に続き2カ月連続での増加となった。
 企業の求人数に大きな変化はないが、職を探す求職者数は大幅に減少していて、8月の有効求職者数は、前の月の5502人より470人少ない5032人となった。
 このことから、8月の有効求人倍率は、求職者数が少なくなったことで回復に転じたことになる。
 しかし、実際に職に就いた人の数は216人しかおらず、ハローワーク伊那では「一端職探しから離れる人も増えてきているのではないか」と見ている。
 また、「前に比べて需要が出てきているのは確かだが、期待したほどの回復につながっていない。今後は、人を雇う余裕が出てくる会社と、経営を維持するのが精一杯な会社とに二極化していくのでは」と話している。

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