中尾歌舞伎 秋季公演に向け衣装で練習
伊那市長谷に伝わる伝統芸能、中尾歌舞伎の秋季公演を間近に控え、熱の入ったけい古が行われている。
12日夜は、中尾歌舞伎保存会のメンバーが、9月からけい古を重ねてきた演目を初めて衣装を着て演じた。
秋季公演で上演するのは「一谷嫩軍記 熊谷陣屋の段」。
主人公の熊谷直実は、主君源義経から、「平敦盛の首をとれ」と命ぜられる。しかし直実は、敦盛の母に恩があることなどから、それが出来ず、変わりに息子の首を義経に差し出すという戦いの世の無情を描いた物語。
保存会のメンバーは公演にむけ週に2回けい古をしているということで、この日は、台詞の言い回しなど細かな点を確認していた。
中尾歌舞伎の秋季公演は、11月1日(日)午後1時半から長谷の中尾座で行われる。