保科正之の小説 音訳配信開始
長野日報社が連載している「保科正之 人生道中記」を、視覚障害者のために朗読し、インターネットを使って配信する取り組みが22日、始まった。
この日は、伊那図書館2階にある朗読室で、録音作業が行われた。
目の不自由な人のために音訳を行っているのは、伊那市を中心としたボランティアでつくる鈴音の会。
鈴音の会では、地域の新聞記事から身近な情報を選んで音訳する取り組みを平成7年から行っている。
今回、新たに音訳を始めたのは、長野日報に連載されている保科正之の小説「人生道中記」。
大河ドラマ化の運動が行われている保科について知ってもらおうと、会では初めて、連載小説を配信することにした。
音声は、パソコンに録音され、インターネット回線を利用した視覚障害者専用の端末で聞くことができる。
現在利用者は、伊那市内に7人いて、会では「いずれは利用者の希望に応じて、本の音訳をすることが目標。この取り組みをその第一歩にしていきたい」と話していた。
小説は全200回を予定していて、連載が終わるまで、火曜、水曜を除き、毎日新しいものを配信していくという。