【カメラリポート】音訳ボランティアグループ「鈴音の会」
視覚障害者に「声の新聞」届けます。
伊那市高遠町でマッサージ治療院を営む中山壌さん。
幼い時に病気で視力を失った。
耳を傾けているのは、「声の新聞」。
新聞を朗読しているのは、ボランティアグループ鈴音の会の鈴木あい子会長。
伊那図書館の一室で地域の新聞を読み録音している。
鈴音の会は、50代、60代を中心とした22人が会員となっていて、週に2回グループごとに録音作業をしている。
録音中は、間違いがないかチェックする人を必ずつけるようにしている。読む事が好きで集まったボランティアだが届けるのは新聞の情報。
正しく事実が伝わるように、そこはプロの意識を持って臨む。
鈴木会長は、「人名、地名を間違えるという事は失礼にあたる」と話す。
会では、より質の高い読み方を目指して、講習会も行っている。
声の新聞を利用している中山さんは、「スムーズで、聞き取りやすい」と話していた。
鈴音の会の「声の新聞」。上伊那に住む21人の利用者のもとへと届けられている。
鈴音の会では、ボランティアの人数を増やす事で、声の新聞を毎日届けられるように、また、新聞以外にも本の朗読をしていきたいという事で、「興味がある方は、入会してほしい」と鈴木会長は話していた。
鈴音の会に関する問い合わせは、伊那図書館まで。
電話73-2222