北海道犬による野生動物の追払い
来年度から本格化
北海道犬による野生動物の追払い事業を進める伊那市は、来年度から委託農家を中心とした野生動物の追払いを本格化させる。
伊那市高遠町三義で31日、今年最後となる北海道犬の合同訓練が行われ、伊那市から委託を受けた「追払い実施者の会」のメンバー7人が参加した。
伊那市では、増加する野生動物による被害を防ごうと、平成19年から北海道犬による野生動物の追払い事業を進めている。
1年目は事業の第1段階として専門家によるリーダー犬の養成を行い、2年目となる今年は第2段階として市内各地域の協力農家に犬を貸し付け、養成と追払いを実施してきた。
これまでに、西春近のリンゴ園でサルの群れを追い払い、その後サルが現れなくなるなどの実績が報告されている。
来年度以降は第3段階として、地域ごと複数頭のチームを編成し、要望のあった地域の追払い体制を強化する。
伊那市では、各地域から協力者を募り、今後生まれる北海道犬の子どもを配置していきたい竏窒ニしている。