箕輪町指定文化財「霧沢山論関係資料」特別公開
箕輪町の指定文化財「霧沢山論関係資料」が3日、特別公開された。
特別公開は、区や個人などが所有する文化財を広く公開し、有効活用していこうと、毎年「文化の日」の11月3日に行われている。
毎年、展示する資料は変更していて、今年は大出区が所有する町の指定文化財「霧沢山論関係資料」が展示された。
これは、江戸時代に現在の箕輪町と辰野町にあった14の村々が、山の入り会い権を主張し争った時の資料。
1694年に江戸の評定所が下げ渡した絵図や、裁判の記録を記した覚書、箕輪側の村々が証拠として示し逆転勝訴を勝ちと取った古文書の5点が公開された。
資料を所有する大出区では、年に一度、虫干しを目的に広げるだけで、地区の人達でも見る機会は少ないという。
町内から訪れたある男性は「先人達が代々守ってきた財産。重みを感じる」と話していた。