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東ティモール大使 北原巌男さんが高遠中で講演

東ティモール大使 北原巌男さんが高遠中で講演

 東南アジア・東ティモール大使を務める伊那市高遠町出身の北原 巌男さんが、16日、高遠中学校で講演した。
 北原さんは、高遠町荊口出身で、防衛施設庁長官などを歴任し、去年から、東ティモール大使を務めている。
 今回は、北原さんが、一時帰国していることにあわせて、講演会が企画され、高遠中学校の全校生徒、約150人が話を聞いた。
 はじめに、ノーベル平和賞を受賞している、東ティモールのラモス・ホルタ大統領から、高遠中の生徒に向けたビデオメッセージが上映された。
 そのあと、北原さんが東ティモールの情勢などについて講演した。
 東ティモールは、インドネシア・バリ島の東側に位置する、長野県と同じくらいの面積を持つ国。
 ポルトガルに400年近く、植民地支配され、その後、インドネシアに占領されていたが、2002年5月に独立した。
 独立する際には、20万人近くが亡くなっている。
北原さんは、現在は、治安も安定し始め、国を発展させる事や、人材教育が重要になっていると話していた。
 北原さんは、「国際的に活躍する際に必要なのは、挨拶や掃除をする心など、高遠中学校で指導されていること。今は分からないと思いますが、辛いときに温かく迎えてくれるのはふるさと。知らず知らずのうちに誇りに思っている」と話していた。
 そのあと、東ティモール伝統の布を高遠中学校にプレゼントした。
 布には高遠の文字と桜がデザインされていた。
 中学生は、お礼に校歌を歌って感謝の気持ちを伝えていた。
 北原さんは、ともに口ずさみながら、校歌に聞き入っていた。

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