高校生が選ぶ「読書大賞」
重松清作『きみの友だち』に決定
上伊那の高校生が選ぶ読書大賞の審査会が19日、いなっせで行われ、上伊那の高校8校から図書委員の生徒が集まり、審査した。
この「読書大賞」は、本を通じて高校生の読む力、書く力などを育てようと、上伊那図書館協会・高校図書部会が初めて開いた。
「ともだち」をテーマにした9冊の本の中から、各学校の読者の投票と、同日集まった図書委員の生徒の投票の合計点で大賞を決める。
この日はグループディスカッションが行われ、生徒達が内容の現実味、理解のしやすさなどに着目して審査していた。
審査の結果、「共感しやすい」、「主人公の気持ちが良く分かる」などの理由で、重松清作の『きみの友だち』が大賞に選ばれた。
審査員の一人、伊那北高校の伊藤翼くんは「同世代と共通の話題で意見を交わし、高校生の感覚で大賞を選ぶ事ができてよかった」と話していた。
なお、大賞受賞作の作家には高校生が感想などを書いた手紙を送るという。