南宮神社お筒粥の神事 今年の世相は「5分8厘」
今年1年間の世の中を占う、恒例の「お筒粥の神事」が9日、箕輪町木下の南宮神社で行われ、今年の世相は昨年より2厘下がり「5分8厘」という結果だった。
お筒粥の神事は、南宮神社の初祭りの中で行われる占いの神事。
境内に用意された釜に、葦の茎を37本束ねた物といっしょに米と小豆を入れる。
約2時間、釜を煮立て、葦の茎の中に入った米や小豆の数が占いの結果となる。
占いの結果、今年一年の世相を表す世の中は、昨年より2厘下がり「5分8厘」となっている。
農作物では、ソバやニンジン、ネギなど5品目で極上。気候は、秋が上で春と夏が中、冬が下となった。
南宮神社の唐沢克忠宮司は「占いでは、去年より良くない結果が出たが、一人一人の努力で、良い方にもっていってもらえれば」と話していた。
南宮神社初祭りで山車飾り
南宮神社の初祭りにあわせて今年も木下山車保存会による山車飾りが境内を彩った。
本祭りの10日は、多くの参拝者で賑わいをみせていた。
保存会による山車飾りは、境内に5つ、木下駅前に1つの6舞台。
このうち、源氏と平家の海の上での激戦を再現した「壇ノ浦の戦い縲恤ス家の滅亡縲怐vの舞台は、まだ幼い平家の安徳天皇が平清盛の妻に抱かれて入水する場面を再現したもので、訪れた人たちは、ひとときの歴史ロマンに浸っていた。
このほか境内には、子どもの山車飾りグループが制作した「さるかにがっせん」や中部小5年生が特別参加した「おむすびころりん」の場面もあり、コミカルな演出が笑いを誘っていた。