伊那市西箕輪上戸で大文字下し
伊那市西箕輪上戸の小正月の伝統行事「大文字」。
行事を締めくくる大文字下しが20日、行われた。
大文字は、道祖神のある辻に柱を立て、厄除けや家内安全、五穀豊穣を願う行事。
上戸では、約300年前から始められたと言われ、毎年14日に建て、20日に下す。
朝5時半、触れ太鼓の音が響くと、大文字柱のある三ツ辻に区民が集まってきた。
男衆約60人が、綱やサスマタを使い、電線などに当たらないよう慎重に柱を寝かせた。
長さ12メートル程の柱が無事、寝かされると、巾着や花飾りが取り外される。
集まった女性や子供達は、外された飾りを手に取り、気に入った物を持ち帰っていた。
これらの飾りは、縁起物として今年1年間、各家庭の神棚に飾られる。
また古い物は、正月の縁起物などと一緒に24日に行われるどんど焼きで燃やされるという。