【カメラリポート】 「ため池百選」
伊那市美篶の「六道の堤」。
伊那市野底の「野底堤」。
伊那市高遠町の「千代田湖」。
この3つは全国から608カ所の応募があった「ため池百選」から一次選定で選ばれた。
一次選定で選ばれた「ため池」は287カ所で、この中から一般の投票をもとに、選定委員会が「百選」を選ぶ。
農林水産省では、全国でも特色のあるため池を、百選に指定することで地域振興につなげたいとしている。
六道の堤は1848年嘉永元年に高遠藩主内藤頼寧の命により、開懇された六道原を潤すために造られた。
現在、漏水防止工事が行われていて、水が抜かれている。
堤の周りには桜が植えられいて、景観が素晴らしいことから、伊那市まほらいな いいとこ百選にも選ばれている。
この六道の堤は、末広財産区などが管理している。
野底堤が最初に造られたのは、およそ330年前で地域の農業用水の要として活用されてきた。
平成16年に大規模な改修工事が行われたことに合わせて堤に芝桜が植えられた。
現在は芝桜のため池として地域から親しまれているほか、一帯の環境整備を実施することで、地区住民のまとまりが図られている。
この野底堤は、野底つつみ環境保全の会などが管理している。
千代田湖は昭和27年に造られたもので標高1300mにあり現在湖面は雪に覆われている。
あたりは豊かな自然に囲まれ季節ごとに様々な表情を見ることができる。
近くにキャンプ場や、学習施設があり、シーズン中は友好提携を結んでいる、新宿などから多くの人が訪れる。
千代田湖は東山生産森林組合などが管理している。
今回の「ため池百選」について、それぞれの、ため池を管理している地元や団体では、地域を全国にPRする機会ととらえ地域振興に役立てたいとしている。
ため池百選の一般投票は2月8日までで詳しくは「ため池百選」のホームページに掲載されている。