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みはらしファームでタイムカプセル開封

みはらしファームでタイムカプセル開封

 伊那市の農業公園みはらしファームで24日、10年前の2000年に埋められたタイムカプセルが掘り起こされた。
 タイムカプセルを埋めた29組のうち23組が、カプセルを埋めた公園事務所近くに集まった。
 タイムカプセルは、みはらしファームがオープンして初めて迎える正月のイベントとして、また西暦2000年を迎えるミレニアムイベントとして10年前に行われた。
 参加者が、スコップや鍬などを使って、地面を掘り起こすと、ビニールに包まれた壺が出てきた。
 会場をレストランに移して、壺の中身が出された。
 壺の中には、10年後の自分や家族に宛てて書かれた手紙と、ワインが入れられていた。
 手紙を受け取った参加者は、家族が増えた、娘が家業を継いでくれることになった、辛い出来事があったが乗り越えてきたなど、それぞれが過ごした10年間の変化を紹介した。
 10年前は10歳で、今年20歳になった伊那市中央の双子の兄弟は、当時の自分から現在の自分に向けた手紙を見て、兄の田中暁大さんは、「10年前の自分にプラス思考で行こうといわれた。まだまだ人生長いのでプラス思考でがんばりたい」、弟の智大さんは、「10年前の自分にもっとがんばれといわれているような気がした」と話していた。
 また、伊那市手良の登内真美子さんは、10年前、夫の耕治さんに連れられて、イベントに参加した。
 そのとき、真美子さんは1人目の子どもを妊娠していた。
 真美子さんは、当時の手紙を見て10年前に思いをはせ、「あの頃、おなかの中の子どもに宛てた手紙を見て涙が止まりませんでした。10年たって、子どもも元気に育っていることを思うと、うれしく感じます」と話していた。
 また10年間、壺の中で熟成されたワインも皆で味わった。

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