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西春近の「白山社」文化財指定諮問へ

西春近の「白山社」文化財指定諮問へ

 伊那市教育委員会は、市の有形文化財の指定に要望のあった、西春近山本にある白山社本殿について、伊那市文化財審議委員会に諮問することを27日決めた。
 27日は市役所で定例教育委員会が開かれ、白山社本殿の文化財指定について、文化財審議委員会に諮問し、意見を求めることを決めた。
 白山社は、創立は不詳だが、江戸時代、1千863年に再建された社。再建の際、神社・仏閣を彫刻で飾る「宮彫」が、当時の代表的な流派、立川流によって施されている。
 伊那市によると、立川流の3代目棟梁、立川内匠正源冨重によって造られた貴重な建造物だという。
 伊那市では、氏子総代から文化財指定の要望を受け調査を進め、当時の神社建築を知るうえで文化財的な価値があるとして要望を受理した。
 伊那市では今後、文化財審議委員会に諮問し、委員会から答申を受けた後に、定例教育委員会で文化財指定を決めることにしている。

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