市下水道使用料15%値上げ諮問
小坂樫男市長は、下水道使用料を現行より15%値上げすることなどを検討するよう、伊那市上下水道事業運営審議会に28日、諮問した。
今回審議会に上下水道の料金の改定について諮問した。
下水道使用料については、現行よりおよそ15%値上げする案が示された。
現在、平均的な家庭が2か月で支払っている使用料は6200円、改定された場合、7100円となる。
下水道については、水洗化率がいまだ67%に留まっていて、使用料の回収率も県下19市の中で低い水準にあり、深刻な赤字となっている。
市では、現行の使用料のまま運営を続けた場合、平成22年度から平成24年度までの3カ年の赤字額が約12億円になると試算している。
しかし、今回の改定案に従った場合、赤字額は3年間でおよそ9億円まで下げることができると見込んでいる。
実施時期は高遠町地区、長谷地区では来年4月1日から、旧伊那市地区では今年10月からとしている。
委員からは、「水洗化が普及していない中、赤字を値上げで対応するということに、市民の納得が得られるか疑問」などとする声も聞かれた。
審議会では次回、2月4日に答申する予定。