イエメン保健省 伊那市の幼児健診視察
母子保健が立ち遅れている中東イエメンの医師たちが3日、伊那市の幼児健診を視察した。
イエメンの都市ハドラマウト県の厚生局で働く医師ら4人が伊那市を訪れ、一歳半健診を視察した。
この視察は、国際協力機構(JICA)の取り組みの一環として行われた。
イエメンでは、乳幼児の死亡率が高く、1歳未満の子どもの場合、1000人中73人が栄養失調やマラリアなどで命を落としている。
こうした状況を改善するため、母子保健に力を入れている長野県で視察を行った。
市の保健師が健診の内容を話し、子どもの発達に異常がないかを確認したり、母親の育児不安の解消に務めていることなどを説明した。
イエメンでは、2015年までに1歳未満の死亡率を1000人中45人まで下げるように取り組んでいて、現在栄養改善や予防接種の充実に取り組んでいるという。