長野県食と農業上伊那地区部会で意見交換
長野県の食と農業の施策について農業者などから話をきく上伊那地区部会が4日、伊那市のJA上伊那本所で開かれた。
農業者や農業団体の代表らが参加し、県の上伊那地方事務所農政課の職員と意見交換した。
これは、県の施策について意見を聞き、県政に反映させていこうというもので、これまでの上伊那の農業実績や来年度の計画などが報告された。
昨年度の上伊那の主要品目の生産量などが報告され、アルストロメリアは順調に実績を伸ばしたが、稲やリンゴ、畜産で前年を下回る実績となった。
特に畜産では、飼料価格の高騰で畜産農家が減少し、乳用牛・肉牛の頭数も大きく減少した。
参加者からは、「入笠牧場は、鹿対策で大規模な捕獲施設を設置しているが、採算が取れるという考え方をもって運営しなければ、今後の見通しが立たないのではないか」といった意見や、「農業をするために掛かる必要経費は毎年上がるのに、販売高は上がらず農業所得が減る。農業のこれからに不安を感じる」といった意見が出されていた。
県では、出された意見を来年度の施策に反映させたい考え。