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捕獲野生鳥獣の利活用研修会

信州大学農学部で開催

捕獲野生鳥獣の利活用研修会

 野生鳥獣による被害対策の一環で捕獲した、シカやイノシシなどの利活用について考える研修会が9日、南箕輪村の信州大学農学部で開かれた。
 会場には自治体の職員や猟友会のメンバーなどおよそ200人が集まった。
 研修会は、捕獲した野生鳥獣の利活用について、知識と実践技術を身につけてもらおうと、信大農学部が開いた。
 9日は主にシカの個体数調整に焦点を当て、専門家が講義した。
 岐阜大学の鈴木正嗣教授は「日本ではシカを食べる概念がない。これを改善すれば、シカの経済的価値も高まり、個体数の減少、また地域振興につながる」と説明していた。
 また北海道・酪農学園大学の伊吾田(いごた)宏正助教授はシカの生態について説明した。
 伊吾田さんによると、シカの死亡原因の約7割が狩猟によるもので、自然死は極めて少ないという。
 伊吾田さんは「シカは人為的に個体数を調整しない限り増え続ける。積極的に調整していくことが必要」と呼びかけていた。
 信大農学部では、野生鳥獣の個体数調整の必要性を、地域の人たちにも広く知ってもらいたいとして、来週はシカやイノシシの肉や皮の活用実技研修会を開く。

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