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木曽駒ケ岳周辺の高山植物 全体的に増加

検討会で報告

木曽駒ケ岳周辺の高山植物 全体的に増加

 中央アルプス木曽駒ヶ岳の周辺で荒廃が進んでいる高山植物の植生を復元する対策事業の検討会が23日開かれ、全体的に植物が増加している事が解った。
 23日は、伊那市の南信森林管理署で検討会が開かれた。
 これは、中部森林管理局が取り組んでいるもので、登山者による踏み荒らしなどで荒廃した木曽駒ヶ岳の植生を復元しようと平成16年度から5年間実施している事業。
 復元作業は、ボランティアにより行われ、荒廃が著しく緊急性の高い場所を選んで行った。
 作業では約1平方メートルの区画を複数つくり条件を変えて効果を調査した。
 5ヵ年のとりまとめ結果によりますと、全体的に植被率は増加しつつあるとしている。
 植被率は標高や風の強さにより異なるが標高が低いほど効果が見られ、8合目は、平成19年度の0.44%から平成21年度は0.88%と増加している。
 しかし、稜線上では、生育環境が厳しく再生の速度は遅いという。
 また、登山者の踏みつけがある所はロープで仕切ること、表土や植生が風で飛ばされないようマットを可能な限り地面に密着させて敷くなど植生復元の効果的な方法も報告された。
 事業は今年度で終了となるが、中部森林管理局では、マットの敷設作業や調査は継続していくとしている。

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