【カメラ・リポート】酒米でせんべい
伊那市の蔵元が全国でもめずらしい取り組み
米にこだわる造り酒屋がせんべいを作った。米の風味がする歯ごたえのよいせんべい。
このせんべいを作ったのは伊那市荒井の蔵元・宮島酒店。たまりしょうゆと青唐辛子みその2種類を作った。
「酒米からせんべいが出来ないか」
竏酎元さんが、なぜまた、せんべいなのでしょうか?
竏酎「り酒屋というのは当然、米を蒸しますけれども、米の蒸しあがりというのはお酒の出発点として非常に大事なんですね。そこで蒸し上がりを確かめるために、昔は毎日のように、「ひねり餅」という餅状にして食べて、蒸し上がりを確認していました。それが、子どものおやつとしても、砂糖醤油で食べるんです。これが非常に美味しかったものですから、懐かしくて、何とかせんべいにならないかなと。特に酒米のせんべいというのは他に余り例がありませんので、是非チャレンジしようという事で考えました。
酒米へのこだわり
宮島酒店では、伊那市高遠町の農家と契約をむすび、減農薬栽培で酒米「美山錦」を作っている。
そのお米の美味しさも味わってもらいたいと、1年間試行錯誤を続け、1枚1枚、丁寧に備長炭で焼き上げ、こだわりのせんべいを作った。
蔵元が酒米で、せんべいを作るのは全国でも珍しい取り組みだ。
酒米せんべいはお酒との相性もピッタリ
宮島さんは「お米というのは、日本人の食の基本ですので、是非、このせんべいを食べて、お米を感じていただいて、お酒を飲んでいただきたい竏秩@そんな思いでおります」と話す。
この酒米で作ったせんべいは、お酒との相性も抜群だという。
せんべいは、1枚たまりしょうゆが70円、青唐辛子みそが80円(それぞれ税別)。3月から全国のデパートなどで発売され、上伊那では、3月中旬から、宮島酒店のほか、信濃錦を取り扱っている酒屋などで購入できる。