伊那市の虐待件数 年々増加傾向
伊那市教育委員会は、5日、市内で確認された児童虐待の件数が、年々増加傾向にあることを報告した。
今年度は、2月末現在で59件の虐待を確認している。
5日の伊那市議会3月定例会で報告された。
これによると、平成19年度には、21の家庭で28件の虐待が確認された。翌20年度は30の家庭で40件、今年度は2月末現在で33の家庭で59件の児童虐待が確認され、警察に通報した。今年度は、59件中32件の虐待を、小中学校の教諭や保育園の保育士が発見している。
実の父親や母親からの虐待が90%以上で、父親の家庭内暴力や母親の育児放棄などがあったという。
市では、3歳児検診などで虐待を発見できるような体制づくりを進め、虐待の早期発見につなげたいとしている。