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二・四事件に学ぶ上伊那の集い

二・四事件に学ぶ上伊那の集い

 戦時中、国内世論の統一を目的として、反政府的な意見を持つ農民や教員などが多数弾圧された「二・四事件」について学ぶ上伊那の集いが7日、伊那市のいなっせで開かれた。
 7日は、教職員や一般など約60人が集まった。
 二・四事件は、1933年の2月4日に起こった弾圧事件。
 戦時中の政策として国や県が実施し、反戦運動などに関わった農民や労働者、教職員、学生などが一斉に検挙・起訴された。
 県全体ではおよそ600人、上伊那では120人が検挙された。
 二・四事件の掘り起こしをしている中村 正治(まさなお)さんは、上伊那では農民運動や労働運動が盛んで、反戦運動も行われていたことに触れ、「反戦運動の高まりを根こそぎ弾圧するため、上伊那は目を付けられた」と話した。
 また、坂口 光邦(てるくに)さんは、県下の教職員をとりまとめていた信濃教育会が警察当局に協力し、県内での弾圧が行われたことを説明し、「二・四事件は事前に計画が十分に練られた周到なものだった」と話した。

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