医学部志望高校生対象セミナー
医学部を志望する高校生を対象とした現場体験セミナーが、11日、伊那市の伊那中央病院で開かれた。
伊那北高校の生徒14人と、諏訪青陵高校の生徒3人の、合わせて17人が参加した。
セミナーは信州大学医学部が、県内の医学部を志望する高校生に医療現場を体験してもらうことで、医師の仕事や地域医療に理解を深めてもらおうと初めて、開いた。
県内4地域の病院で実施され、南信では伊那中央病院でセミナーが開かれた。
生徒たちは、医師から指導を受け救急救命法を学んだり、医療現場を見学したりしていた。
超音波実習では、実際にエコーを使って、協力する医師の肝臓や腎臓などを確認していた。
また、病理室では、がん化した大腸ポリープを顕微鏡でみる体験した。
昼食時間は、医師との懇談も行われた。
産科の医師は、「伊那中央病院では年間1100件のお産を扱っている。大変だが、難しいお産を切り抜けて、無事子どもが生まれた時は喜びがある」と生徒たちに話していた。
信州大学医学部では、「地元の病院の普段見られない現場を見ることは、進路決定だけでなく有意義なことだと思う」と話していた。