廃棄物不法投棄防止巡回パトロール
上伊那地方事務所や市町村などでつくる上伊那地区不法投棄防止対策協議会は12日、常習的にごみが捨てられている場所の巡回パトロールを行った。
伊那市西町小黒原の市道脇の山林は、片付けてもまたごみが捨てられる常習的な不法投棄個所で、地主が看板を立てても、ビニールヒモを張っても効果はない。
昨年、一帯のごみを取り除いたが、今回訪れてみると、家庭から出るごみを中心にペットボトルや空き缶、ぬいぐるみが捨てられていた。
巡回パトロールをしたのは26人で、伊那市と南箕輪村の3カ所を回った。
伊那市の担当者は、「なかなか効果的な対策がみつからない」と参加者に説明していた。
上伊那地域の不法投棄件数は、ほぼ横ばいで推移していて、昨年度は524件、今年度もこのままいくと昨年度同様の件数になるものと見られる。
市町村別では、駒ヶ根市は減少傾向にあるが、伊那市や南箕輪村では増加傾向にある。
投棄個所は、山林や道路が特に多く、捨てられているのは家庭ごみが大半を占める。
対策協議会では、来年度も不法投棄監視連絡員11人を委嘱し、不法投棄防止に力を入れていくことにしている。