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理鏡様を語る会が紙芝居寄贈

理鏡様を語る会が紙芝居寄贈

 伊那市美篶青島の住民でつくる「理鏡様を語る会」は17日、地域に伝わる昔話を題材にした紙芝居と絵本を伊那図書館に寄贈した。
 語る会代表の若林徹男さんらが伊那図書館を訪れ、同会が制作した「理鏡坊のお話」の紙芝居と、絵本を平賀研也館長に手渡した。
 この紙芝居と絵本は、伊那市地域づくり活動支援金22万1千円の補助を受け作られた。
 理鏡坊は忠臣蔵で知られる吉良上野介の家来で、後に出家し晩年を当時の青島村で過ごしたという。
 荒れた農地を耕やすなど青島の人たちのために尽くした理鏡坊は、死ぬ間際に、自らの身の上を明かし青島の人たちは、その遺産で農地を買ったといわれている。
 青島では地域のために尽くしてくれた理鏡坊を称え、その功績を語り継ごうと、語る会を結成し、紙芝居や絵本を作った。
 語る会では討ち入りのあった吉良家の地元愛知県吉良町で毎年開かれている法要に参加するなど、理鏡坊を通した交流も行っている。
 青島の住民で紙芝居や絵本の絵を書いた若林さんは「地域に残る昔話を後世に伝えていきたい」と話している。

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