「美篶の歌」題材の講座 最終回
昭和初期につくられた「美篶の歌」を題材にして地域の歴史を学ぶ講座の最終回が15日、伊那市の美篶きらめき館で開かれた。
講座は、美篶の歌を題材にして地域の歴史や文化を学ぼうと去年の4月に始まった。
最終回の講座には、地区住民など30人が出席し、上伊那郷土研究会の伊藤一夫会長が、明治初めから美篶の歌誕生のころまでの地区のあゆみと題して講演した。
伊藤さんは「美篶の歌は明治から大正にかけて歌われた上伊那地理歴史唱歌に、七・五調のなじみやすい曲調が似ている」と話した。
また「歌詞を通して交流が生まれる。歌は地域を一体化させる力がある」と話していた。
講座の最後には12番まである美篶の歌を全員で歌った。
第1回目から参加している男性は「住んでいても知らない事がたくさんあった。若い世代に伝えていきたい」と話していた。
講座ではこれまで、歌の歌詞に出てくる六道の堤や天神山などへ出かけ当時の歴史を学んだ。